ハラスメントとは、それを行った本人の意識の有無に関わらず、相手を不快にさせたり個人の尊厳や人格を傷つけられたり感じさせる言葉や行動のことをいいます。
ハラスメントは「被害者側が不快に感じれば
ハラスメントに該当」するため、たとえば何気なく発した言葉を相手が不快に感じればそれは
ハラスメントとなります。行為者が「そんなつもりはなかった」と言ったところで、受け取り手が「不快だ、尊厳を傷つけられた」と感じる主観が重視されるので、どのような言動が
ハラスメントになるのかをきちんと理解していくことが大切です。
パワー
ハラスメントとは、職場内などで地位の高い人、もしくは上司や先輩など「立場に優位性」のある人が、立場の弱い人に対して
ハラスメントをすることを言います。 部下の私生活に介入したり、仕事で無理難題をおしつけたり、人権侵害に当たるような嫌がらせをしたりというケースもあります。「業務の適正な範囲内の指導か否か」がパワハラに当たるかそうでないかの分かれ目です。
セクシャル
ハラスメントとは、職場内で労働者への「意に反する性的言動」のことをいいます。被害者が不快に思うような性的言動を行い、それを拒否したことを原因として減給や解雇などの不利益が生じたり、職場の環境が悪化してしまうのがセクハラの定義です。事業主や上司、同僚、顧客や取引先など、様々な立場の人がセクハラの行為者となりえます。
モラル
ハラスメントとは、精神的な暴力をもって被害者の不安を煽り、加害者の思うように操ろうとすることをいいます。上司と部下という上下関係のある立場以外に同僚同士でもモラハラは起こり得ます。 自分では気が付かないうちにモラハラの被害者になっていることも多く、心の病を発症してしまうまで追い詰められてしまうこともあります。
マタニティ
ハラスメントとは、女性が妊娠や出産、育児などに際して、嫌がらせを受けたり、それらを理由に解雇を示唆するような発言をされることをいいます。育児休暇等の制度利用に際して行われることが多く、働く女性にとって大きな問題となっています。