NLP用語集

ステート

NLP(神経言語プログラミング)のステートとは、心身の状態のすべてのことを言います。
 
状態というとざっくりですが、そのままざっくりとすべてのことをステートと言っています。
 
ステートを整えるという時には、体調面はもちろん、心理的な状態や姿勢、呼吸などもすべて含まれます。
 
NLP(神経言語プログラミング)のプラクティショナー(実践家)にはステートマネジメントが非常に求められます。
 
なぜなら、クライエントの成果はカウンセラーやコーチのステートに大きく依存しているからです。
 
 
【ステートの意味・使い方とその種類】
 
NLPのステートという言葉は、単体ではどんな状態のことも言います。
 
自分の状態や相手の状態に気が付いて、ステートマネジメントをし、良いステートを保つことが重要です。
 
私たちは実はステート(状態)に思考や行動、能力が左右されています。
 
例えば、おなかがすいてイライラする人であれば、イライラしたステートになっているというわけです。
 
当たり前に思われるかもしれませんが、ステートを前提に私たちのパフォーマンスが変わってしまいます。
 
メンタルの不調になりやすい人は、トラウマを抱えている場合が多く、常日頃から緊張や不安の度合いが高いステートの場合があります。
 
 
【インステートとは】
 
インステートとは、「ある状態に入る」ことと、その方法を言います。
 
私たちは記憶をしっかりと思い出すときは、この場にいながら「いない」状態になります。
 
記憶に左右され、当時の気持ちがよみがえります。
 
このことをインステートと呼びます。
 
このように、ダウンタイム(自分の内面に意識を向ける状態)になり、ある状態に入ることがインステートです。
 
アップタイムとダウンタイムを参照
 
NLPのカウンセラーやコーチは、クライエントに対してスムーズに深くインステイトさせる必要があります。
 
 
【ブレイクステート】
 
ブレイクステートとは、「ある状態から抜け出す」ことと、その方法を言います。
 
身体をゆすったり、腕や足をバタバタしたり、頭を振って「気持ちを振り払う」イメージをします。
 
人は嫌なイメージを身体を動かして振り払うということを自然にします。
 
ブレイクステートには様々な方法があり、下を向いている人に上を向かせたり、あえて考えて応えるような簡単な質問を投げかけることもあります。
 
表情や姿勢を変えたり、意識を別の方向へもっていくと、ステートが変わるのです。
 
それはワーク前とワーク後の変化を確かめるという場合や、主観と客観の視点を切り替えるときなどです。
 
また、ネガティブな気持ちで頭がぐるぐるするときなどに、ぐるぐるを止めるブレイクステートもメンタルのマネジメントには重要です。
 
 
【ステートマネジメント】
 
ステートマネジメントは、自分の状態を調整し整えることです。
 
人生で成功している人はステートマネジメントに優れています。
 
コントロールという言葉を使いがちですが、人にコントロールされることは嫌なので、自分にもマネジメントという言葉を使うとよろしいかと思います。
 
NLPプラクティショナー以上は、ステートマネジメントの重要性を知り、身につけることを求められます。
 
カウンセリングやコーチング・セラピーにおいては、カウンセラーやコーチ・セラピストのステートが特に重要です。
 
ミラーリングが始まるとミラーニューロンが働き、クライエントがカウンセラーやコーチのモデリングをし始めるからです。
 
そのため、ジョン・グリンダー博士NLPプラクティショナーに、常にステートを選択できることを求めていました。
 
良いステートとは「無」「ノーマインド」や「ハイパフォーマンス」「フロー」の状態です。
 
動揺せずに自分のもてるベストなセッションをおこなうために、ステートマネジメントは重要なのです。
 
 
【ノーマインド状態】
 
ノーマインド状態はステートの中の良い状態の一つです。
 
何にも囚われずに、あるがままを見つめられている雑念がない「無」の状態です。
 
解釈をしないので「不快」に引きずられることもなく、考え過ぎて迷路にも入らない状態です。
 
雑念がない状態の一つに完全なアップタイムにいる時があげられます。
 
アップタイムは五感や意識を外に向けているために、自己の内側に入りません。
 
この時、頭は静まり、少しの間続けているとスッキリしてきます。
 
力を緩めて、周辺視野(瞳孔を開いて広く見る目)をすることでも、この状態になれます。
 
アップタイムとダウンタイムを参照
 
 
【ハイパフォーマンス状態】
 
ハイパフォーマンス状態は高機能の活性化した状態です。
 
ノーマインドの一つの状態ですが、一般的にゾーンやフローと呼ばれる開いた集中状態です。
 
アドバンスドNLPではハイパフォーマンス状態をゲームをしながら作り出します。
 
脳内でドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンが一定以上出て、混乱しながらも無になり囚われない状態になっています。
 
この状態は、苦手や緊張場面など多様な場面で使えて、様々なネガティブな状態に打ち勝てる特殊なステートです。
 
 
これらステートは体感が重要です。
 
アドバンスドNLPのコースでは、ステートマネジメントを身につけて、人生に活かしていきます。

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