バックトラッキング(オウム返し)
バックトラッキング(オウム返し)とは、カウンセリングやコーチングの場面で使われるテクニックで、会話において相手の言った言葉(キーワード)を、必要以上に変えずにそのまま繰り返して言い返す方法になります。
日本語でオウム返しは「そっくりそのまま言葉を返す」ような意味になります。
この良好な信頼関係のことをラポールという言葉で表します。
人はコミュニケーション相手に理解されたいと思っています。
これがメタ認知的な役割にもなり、話すことでの感情表現による昇華とあいまって、冷静になりながら自分を見つめなおす段階に進めるのです。
カウンセリングやコーチングという事例をあげましたが、ビジネスなどでもクレーム対応に活かすと、相手の感情が早い段階で昇華され、逆に「聴いてくれてありがとう」なんてこともあるかもしれません。
合わせて学ぶとより有効なコミュニケーション手段となります。
「文章」を一字一句同じにすると、「え…?この人何?」となってしまい、違和感が起きます。
多くの人が間違うのですが、バックトラッキングとはそういうことではありません。
ただ、キーワードを変えたり、勝手なこちら側の解釈をいれるのは避けた方が良いです。
なぜなら、キーワードには話している側の「大切な背景の意図」が大きく乗っかっているのです。
バックトラッキングのポイントは3つです。
以下の部分をバックトラッキング(オウム返し)すると、大きく外れることはありません。
【相手の感情を返す】
相手の感情はキーワードです。「寂しかったんです。」「そうですか。寂しかったんですね。」となれば、相手には「この人は理解してくれるんだ。」という信頼関係が生まれます。
相手の感情はキーワードです。「寂しかったんです。」「そうですか。寂しかったんですね。」となれば、相手には「この人は理解してくれるんだ。」という信頼関係が生まれます。
【話の内容の事実を返す】
話の内容の事実を返すというのは、「ちょっとどういう意味?」となるかもしれませんね。よくあることですが、NLPでは英語を直訳しすぎている節があります。「
話の内容の事実」を返すというのは、「相手の話は相手の世界観なので、そのまま大切に相手にとっての事実として扱い、尊重してそのままバックトラッキングで返しましょう。」という意図です。
これは事実か?あれは事実か?解釈じゃないのか?とか考えなくて大丈夫です。逆に「事実確認」を早い段階で切り込むと、あなたは話を聴いてくれない人になります。
奥さんが「話をただ聴いてもらいたい」のにご主人が「解決策を言い出す」ようなギクシャクした場面がこういうことです。
話の内容の事実を返すというのは、「ちょっとどういう意味?」となるかもしれませんね。よくあることですが、NLPでは英語を直訳しすぎている節があります。「
話の内容の事実」を返すというのは、「相手の話は相手の世界観なので、そのまま大切に相手にとっての事実として扱い、尊重してそのままバックトラッキングで返しましょう。」という意図です。
これは事実か?あれは事実か?解釈じゃないのか?とか考えなくて大丈夫です。逆に「事実確認」を早い段階で切り込むと、あなたは話を聴いてくれない人になります。
奥さんが「話をただ聴いてもらいたい」のにご主人が「解決策を言い出す」ようなギクシャクした場面がこういうことです。
【話の要約を返す】
話の要約をして返すことも、あなたが話をよく聴いてくれていることのメッセージになります。
要約のことをパラフレーズとも言います。要約は、話が長い時に間に少しずつ挟んだり、話の最後にまとめとして、返したりすることが出来ます。話し手が必ずしも話がまとまっていない時でも、会話の中でまとめてあげることで、信頼関係が構築されます。
いかがでしょうか?
バックトラッキングは、簡単なようで奥が深いラポール構築のスキルです。