- 「私はフリッツ・パールズの物真似で、本人同様クライエントの悩みを解決しています。私がどうやってこのような成果(パフォーマンス)を出しているのか仕組みを解明することはできるでしょうか?」
- また、この仕組みが解明できたのなら、体系化して新しい学問になりますか?
- 「私の言語学の知識をもってしたら、パフォーマンスの発揮(クライエントが驚くほど悩みを解決している)に対して、君がやっていることの仕組みがわかるかもしれない。」
- 「そして、新しい学問になるだろう。」
- 「知る」→「わかる」→「出来る」の流れではなく
- 「出来る」(わからなくても)→「わかる」→「詳細に知る」という流れの学びがベストです。
- それまでのNLPは短期的な成果は出せても、長期的には不具合が起こっている
- 従来のNLPでは、UNHAPPYロボットがHAPPYロボットになったとしても、本当の意味で幸せにはならない。
- 有用性があること
- プロセスモデルであること
- ノーム・チョムスキー
- NLPで行われているモデリングと他の学問分野で使用されているモデリングとを区別することができる。
- NLPの基本的な考えである、形態(プロセス)と内容(コンテント)の差異を直感的に認識できる。
- NLPの基本パターンにおいて行動的有能性を達成している。
- NLPプラクティショナーの習得度は、さらに首尾一貫したNLPパターンの自己適用と意識と無意識のプロセス間の正確で効果的なコミュニケーションを可能にさせる効果的な一式の自発的シグナルによっても適切に判断することができます。
- きちんとNLPワークを自分にも使える。
- 自分の意識と無意識の間で正確なコミュニケーションがとれる。
- 無意識のシグナルを使ったワークを行うことが出来る。
- NLPプラクティショナーの必要条件をすでに満たしていること。
- その上で、NLPの卓越性の基本的パターンについて口頭で説明することができること。
- NLPの前身となっている分野の知的および歴史的背景についての一定の理解度を持つこと。
- NLPの基本的な適用パターンについて複数のバリエーションを使いこなせる人です。
- このことは、NLPプラクティショナーは基本的パターンの書面に書かれてある順序から、自分を解放する方向に大きなステップを踏み始めたことを意味しています。
- NLPマスタープラクティショナーの行動は、NLPのパターン化原則に関して、完全にクライエントの要求に焦点を合わせています。クライエントの変化する要求を観察(カリブレート)しながら、一つのパターンの局面から他のパターンの局面に優雅に正確に移ることができます。
NLPの前提
公理であり、証明することはできませんが、目的達成やコミュニケーションを円滑にするパワフルな情報です。
これらの考え方を持ち続けると、人生のあらゆる場面で活用でき、自分自身をセルフマネジメントしやすくなります。
1,地図は土地ではない
地図は土地ではないという概念は、解釈と事実を区別するという意味の言葉です。
私たちは、この地図=解釈のフィルターを通して、日々世の中を見ていますが、地図は事実そのものではないのです。
NLP(神経言語プログラミング)は解釈を変えることに優れています。
2,人は常に自分が知覚する最善の選択をおこなっている
どんな人でも、今まで様々な経験をして、自分なりのベストを選択し続けています。
自分自身も目の前のクライエントもそうです。
3,もし世界の他の人にできたら、それは自分にも可能だ
誰かにできるなら自分にもできると思える人は、目の前の扉を一つずつでも開けることが出来ます。
4,エネルギーは注目が払われるところに流れる
苦手や恐怖などのネガティブな感情も「アンテナ」が張っているとそこに注意が向きます。
好きなことも、嫌いなこともアンテナがあることで引き寄せのように目に入り、現実としてとらえがちなのです。
5,失敗はない。あるのは外界からのフィードバックだけである。
もしも、成功したいなら自分が納得いくまで続ければいいのです。
たとえ、最終的に得られるものが違っても、どこかのゴールにたどり着きます。
失敗という事実はないのです。
6,どの行動にも必ず肯定的な意図がある。
どの行動にも必ず肯定的な意図があります。
行動だけではなく、生理的な反応や無意識のパートですら、肯定的な意図をもっています。
7,他者の内的世界観(地図)を尊重することは、コミュニケーションの基本だ
NLP(神経言語プログラミング)の関わり、コミュニケーションは中立で押し付けません。
考え方を押し付けるのではなく、相手を導いていくのです。
8,相手の反応が自分のコミュニケーションの成果である
コミュニケーションの成果は相手が表してくれていると考えます。
相手の反応が望ましくないと思うのなら、自分が柔軟性をもって変化していけばいいという前提です。
9,問題や制限とはチャンスである
問題や制限も解釈ととらえます。
発想の転換ができれば、ピンチもチャンスなのです。
10,うまくいかなかったら別のことを試してみる
NLP(神経言語プログラミング)は柔軟性(フレキシビリティー)を求めます。
現実の状況を良く見て、上手くいかないのなら違うやり方を選択するだけなのです。
11,何も選択しないよりも、何かを選択した方が良い
何もしない後悔よりは、何かを選択していきましょう。
何もしないという選択も出来ますが、多くの後悔は「しなかったこと」の後悔です。
12,心と身体は一つの有機システムである
心と身体はつながっています。
過去の体験に対して心を変えれば、感覚や反応、感情や思考が変化します。
逆に身体からアプローチすることでも身体の変化は起きます。
ステイトマネジメント(状態のマネジメント)をとても大切にしていますが、これは精神状態はもちろんですが、実は心も身体もという意味です。
13,人は必要なリソース(資源)をすでに持っている
カウンセリングやコーチングでは、クライエントがすべての答えをもっています。
カウンセラーやコーチは、それを信じて彼らのリソースを見つける手伝いをするだけです。
こちらから何かを押し付けるのではなく、自分の力があるということを信じさせる関わりをしていくのです。
NLPはこれらの考え方・概念を前提に進めていくためにとてもパワフルです。
アドバンスドNLPのコースはこれらを前提に作られています。
NLPの補足
【NLPとは天才と平均的なパフォーマーの違いを探求する学問】
NLP(神経言語プログラミング)は1975年アメリカのカリフォルニアでジョン・グリンダー博士とリチャード・バンドラー氏により共同開発されました。当時天才的なセラピストであった以下の3人が研究対象になっております。
この3名はクライエントの困難と思われる課題に対して、驚くような成果を出すことで知られていました。
創始者の二人はこの3人の言葉使い、行動パターン、無意識の動きを考察、研究し、体系化して「魔術の構造」を解明しました。
ジョン・グリンダー博士はこのことを「天才と平均的なパフォーマーの違い」の探求と言っています。
天才は、望ましい変化を起こす方法を暗黙知として知っていて、その「変化」に注目したのです。
さらに、言語学・神経科学・人間工学・精神生理学・大脳生理学・サイバネティクスなどを取り込み、誰にでも素早く、カンタンに出来、しかも実用的である学問を生み出すに至ります。
それは、平均的なパフォーマーを天才にする方法に他ならない革新的な学問です。
もしも、NLPを極めて簡潔に説明とするとしたら、本来はこの
「天才と平均的なパフォーマーの違い」の探求
となります。
ただ、これでは抽象的に捉えられることが多いため、現在の日本では様々な解釈の元に、本来の意味を歪めながら伝わっている部分が多々あります。
恋愛に効く、ビジネスに効く、コミュニケーション実学であるというのは売り文句であり、NLPはそれらを包括する様々なパフォーマンスを発揮できるものなのです。
【NLPの成り立ち】
当時学生だったバンドラー氏はゲシュタルト療法の創始者であるフリッツ・パールズの物真似が出来ました。周囲の学生たちが絶賛するほど、とてもうまかったそうです。
そして、彼自身がクライエントを別に見立て、クライエントに対してフリッツ・パールズの物真似のセラピーを提供して驚くような成果を出していました。
そのような中で、ある時、バンドラー氏はジョン・グリンダー博士に次の二つのことを尋ねにいきました。
ジョン・グリンダー博士は以下のことを答えたそうです。
ここから、NLPの共同研究が始まりました。
NLPの当初の研究対象(モデリング対象)が3人の天才セラピストだったことは、実は偶然だとジョン・グリンダー博士は言っております。
なぜなら先に説明したようにNLPとは、
「天才と平均的なパフォーマーの違い」の探求
であり、セラピストに限定した話ではなかったからです。
事実、ジョン・グリンダー博士の講座では、モデリングをテーマにした講座が開催されたことがあり、違う分野の専門家、マジシャン・ヨガマスター・パントマイマーの3名のモデリングをおこなうという試みがありました。
グリンダー博士は、最初のモデリング対象者が天才セラピストだったということは歴史的偶然と言っています。
新しいセラピーを開発するためにNLPを始めたわけではなく、偶然身近にいた天才がたまたまセラピストだったわけです。
NLPは、たまたま身近にいた天才セラピストの言葉使いや無意識の動きを考察、研究していった結果、セラピーやカウンセリング、コーチングとして広まっていったという流れが正しいのです。
NLPの本来の意図はセラピーに特化するということではなく、「天才のパフォーマンスを普通の人が発揮できる仕組みを解明する」ということなのです。
また、バンドラー氏はNLPに対して「心理学」という言葉を使いますが、グリンダー博士はNLPを「認識論」と言っております。そして「心理学」とは、ほど遠いものだと言っています。
認識論とは人が外界を認識し、プログラムとして取り入れ、アウトプットしていく仕組みを解明するものです。
心理学は統計的なため、個々人の違いに触れることができない可能性がありますが、NLPは個々人それぞれの五感や言語・神経回路の特性による一人一人の個性に合わせて使えるものなのです。
初期のNLPの研究は、天才セラピストのもつパターンでした。
しかしながらNLPが他の学問と一線を画すのは、NLPの本質がそのパターンそのものにあるのではなく、「パターンを発見するプロセス」にある点なのです。
そして、そのプロセスは様々な分野に波及していきます。
セラピスト、カウンセラー、コーチ、心理学者、教育関係、ビジネスマン、コンサルタント、研修講師、経営者、政治家、スポーツ選手、武道家、芸術家、音楽家、弁護士、医者、看護師、俳優、学生、主婦。
方法(メソッド)という言葉は、目標を達成する手段、目的をやりとげるためのやり方を意味します。 一方、方法論(メソドロシー)とは、もう一つ上の論理段階に属し、一連の方法というよりは、特定の研究の根拠をなす原理や前提を意味しています。NLPはまさに方法論なのです。
平均的なパフォーマーを天才にする方法論を様々な分野に応用し、NLPは現在もなお各分野に天才を生み出し続けています。
【天才セラピストのパフォーマンスを追求するNLP】
ただ、そうはいっても3人のセラピストの解明はNLPの歴史的に重要です。この解明については、どうやら一筋縄ではいかなかったようです。
当時、ある優秀な研究者たちがミルトン・エリクソンの現代催眠療法を解明するために派遣されました。
ミルトン・エリクソンが催眠療法の天才と言われる所以ですが、ミルトン・エリクソン以前の催眠療法は、セラピストの指示的な誘導のもとにクライエントを催眠状態に導くというものでした。
エリクソン以前の催眠療法は指示的であるがゆえに、クライエントが催眠状態に入らない可能性が多々あり、催眠に入るかどうかはクライエント次第(クライエントのせい)という部分がありました。
クライエント次第というのは、簡単に言うと、人は指示に対して違和感を持った場合、抵抗が起きてしまうということです。
そうすると催眠に入らなくなるのです。
ミルトン・エリクソンが以前の催眠療法家と一線を画していたのは、「どんな状態のクライエントでも催眠に入る」テクニックを持っていたからです。
話は戻りますが、ある優秀な研究者たちは、どんなクライエントも催眠状態に入るテクニックをエリクソン氏のもとへ通い研究していました。
しかし、ミルトン・エリクソン氏の表出する言葉使い等が複雑すぎて、あまり多くの成果が得られませんでした。
その後、グレゴリー・ベイトソン氏の紹介で、ジョン・グリンダー博士とリチャード・バンドラー氏にエリクソン解明の話が回ってきます。
グレゴリー・ベイトソン氏は文化人類学や精神医学の研究者であり、二人の指導者でもありました。
グリンダー博士はその話が来た時に願ってもないチャンスでありながら、思わず
「ノー!」
と反射的に断ってしまったそうです。
最後にはグリンダー博士は、バンドラー氏とともにエリクソン博士を解明しに行くことになるのですが、思わず断った自分にびっくりした半面、その理由をこのように言っています。
「私は意識レベルでの分析では解明できないと思い、無意識レベルでモデリングして解明しようとした。でも、エリクソン氏は難病をいくつも患っている。性格も…。もしも何も用意せずにモデリングしたら、望ましくないものまで吸収してしまうかもしれない。」
そして、望ましくないものまで吸収しないように、事前に「フィルター」をかけるというワークをグリンダー博士は3か月間かけて開発し、自分にそのフィルターをかけてからエリクソン氏の解明に向かいました。
このワークは「フィルタリング」と言われています。
その後、二人はエリクソン氏のモデリングをしていきます。
モデリングとは言語的な部分も非言語的な部分も含めて、全てにおいて真似をしていくというものです。
意識レベルでは捉えきれない情報を、無意識レベルでも真似をしながら、二人はエリクソン氏のコピーをしていきました。
意識はある部分に焦点を合わせると、他を削除してしまうという仕組みがあるからです。
そして、その後クライエントを募集し、二人はエリクソンの真似をしながらセッションをおこなっていきました。
そして、エリクソン同様にクライエントの治療に成果を出していきます。
そして、セッション中に気づいた点をエリクソン氏に確認しながら、天才の技を明らかにしていくという作業を繰り返していったのです。
のちに、ミルトン・エリクソン博士は
「二人は自分がわかっている以上に、自分がしていることを説明できるようにしてくれた」
と言うことになります。
前述のある優秀な研究者たちとグリンダー博士・バンドラー氏の取り組みの違いについて、グリンダー博士は、
「前者は左脳的に理解しようとしてつまづいた。私たちはモデリングで無意識的に学習していったんです。」
と言っています。
このことがNLPにとって学び方の最重要ポイントになります。
NLPの学びとはモデリングと切り離せません。
NLPとは左脳的に知っているだけでは意味がなく、実践して初めて意味があるものなのです。
むしろNLPの学び方というのは、本来の脳の学習プロセスと同じで、無心になって無意識レベルで体験学習をした上で、知覚や言語で意識化し頭を整理するものなのです。
【NLPの本当の学び方は無意識学習】
多くの人がNLPの学び方を、従来の日本人的におこなっていることは、NLPをNLPでないものにしてしまっていると言っても過言ではありません。NLPは従来の一般的な
実は「知る」ということは、個々人の癖・経験にによって「自分が知覚できる・理解できる範囲で知る」ということが正しいのであり、個人の制限の範囲を超えないのです。
それは、何か物事や事柄を口頭でおしえることの難しさが証明しています。
自分と同じ経験値を持つものであれば、スムーズに受け取られる可能性はありますが、経験値が違うことで言語でのやり取りは、驚くほど制約を受けてしまうのです。
私たちは言語を聴いたときに自分の経験と照らし合わせて理解します。
経験のないものは理解できないといってもいいでしょう。
でも、私たちは「知らなくても」出来ることがたくさんあります。
自転車が「2輪でも転ばない仕組み」は知らなくても、経験的に乗れます。
逆に私たちは知ったことで動けなくなることもあります。
スポーツ選手が陥るイップスという症状も、考えすぎて動けなくなることの表れだと言えます。
本来のNLPの学習は「学ぶ」ことを「知る」と理解するよりも「学ぶ」ことを「まねぶ」(まねる)と理解することで、無意識レベルでも吸収し、右脳を活性させ、左脳の制約なく学ぶことが出来るのです。
【NLPを取り巻く心理療法の一つ、短期療法の流れ】
NLP(神経言語プログラミング)はそのセラピーの天才的な成果をもってして、ブリーフセラピー(短期療法)の一つという分類をされています。短期療法・ブリーフセラピー、解決志向とは米国カリフォルニアのパロ・アルト・グループのセラピストたちが実践した方法論です。
プロセス(過程)だけを扱うので、コンテントフリーセラピー(内容とは無関係のセラピー)とも呼ばれています。
NLPもプロセスを扱う方法論であり、コンテントフリーです。
従来の心理療法が問題の内容にフォーカスしていたのに比べてNLPでは、問題そのものの構造(フレーム)を変えてしまうというパワフルさがあります。
また、従来の心理療法が陥りがちな原因の追究(WHY)から、どうしたらうまくいくのだろうかという(HOW)へとシフトさせ、ブリーフセラピー(短期療法)の発展と合わせて多くの影響を与えています。
そして、1980年代後半から欧米の心理学者の多くの方が、NLP資格コースを受講していきます。
【NLP創始者達の経緯】
創始者のジョン・グリンダー博士とリチャード・バンドラー氏はNLP団体である米国NLP協会を立ち上げました。当時、バンドラー氏は口が悪く、グリンダー博士曰く、人の恐怖心を煽るような話し方をしていたそうです。
グリンダー博士は
「そのような話し方をするのは、世間的にNLPの評判を悪くする。もしも、やめないなら私は出ていく。」
と何度か言ったそうですが、バンドラー氏がやめなかったため、約束通りに出ていったそうです。
そして、クリスティナ・ホールが引き継ぎ、バンドラー氏が退社したことで、現在の米国NLP協会という形になります。
その後、グリンダー博士はグリンダー&ディロージャアソシエイツという会社を立ち上げます。
その当時からグリンダー博士は今までのNLPはどうもおかしいのでは?という疑問を持ち始めました。
それは、
そして、NLPをバージョンアップさせていきます。
【NLPの定義】
NLPの定義は以下になります。NLPは前述で述べたように、短期療法、ブリーフセラピーの一種として認識されます。
NLPは悩みや課題に対してコンテント(内容)に重きを置かず、プロセス(形態)で関り、悩みの構造自体を変えてしまう解決志向的な心理療法の一つです。
グリンダー博士は、NLPはクライエントの悩みに対してコンテントフリーであるということと同時に、NLP自体がコンテントを持たないということを強く発信しています。
現在NLPとして広がっているものの中には、プロセスモデルであるNLPと本来NLPではないコンテントモデルが入り混じっています。
しかし、NLPの欧米の業界でもプロセスモデルとNLPではないコンテントモデルの違いを認識できる人は極めて少ないのです。
そして、世の中には本来NLPではないコンテントモデルが広く出回ってしまっています。
そのことについて、グリンダー博士は次のようなことを話してくれています。
「ロバート・ディルツ(NLPを世界に広めた貢献者の一人)に、コンテントモデルはそもそもNLPとは言わないと伝えていたんだが、ようやく7年かかって理解してもらえた。」
【NLPとそうでないものの区別】
NLPを使う人にとって、コンテントモデルとプロセスモデルの区別はとても大切です。なぜならば、コンテントとは人の考え方や価値観にあたる部分のことで、誰もが自分の考え方や価値観を持つ自由があるからです。
コンテントモデルがワークとして成果が出ないということではありません。
コンテントモデルは悪意でないにしろ、事実として自分の考え方や価値観を相手に押し付けることで、相手を否定し干渉しすぎることが問題なのです。
コンテントモデルはそもそもNLPに似ているため、とてもパワフルです。
もう一度いいます。誰かの価値観や信念で作られたものはNLPではないのです。
NLPは帰納法的に抽出された事実をスキルや知識として扱うのであり、特定の人の考え方が混じっているようなワークはNLPではないのです。
そのため、NLPではないコンテントモデルに分類される以下のものは、当学院では扱いません。
例)下記は一部です。
・メタプログラム
・ニューロロジカルレベル
・ディズニー創造性ストラテジー
・ダンシングSCORE
・ヒーローズ ジャーニー
【NLPをより理解するために】
グリンダー博士はNLPにかかせない人物は誰かと尋ねられるとと答えました。
そして、彼がいなかったらNLPは誕生していないと言っています。
ノーム・チョムスキー博士は生成文法の第一人者です。
生成文法とは全ての人間の言語に「普遍的な特性がある」という仮説を基にした言語学の一派です。
その一つの特性として、例を挙げると、私たちが何かについて語る時、体験や経験を言語を通して表現していきます。
その、言語としての表出を表層構造と言い、語っている人の中で起きている再体験(経験)の意味を深層構造と言います。
私たちは再体験(経験)の意味をすべて言語では話せません。
また、聞いている人は自分のフィルターを通して理解します。
例)「怖かった」と伝える(表層構造)時、その人は再体験(深層構造)を詳細にし意味づけしています。
いくら詳細に伝えても、伝えられた人の深層構造をそのまま受け取らず、聞き手なりに解釈します。
その経験の詳細を補完する質問方法として、NLP創始者の二人はメタモデルというNLPの基礎を作り上げていきます。
また、クライエントの深層構造に対してセラピーの効果を多大に与えているミルトン・H・エリクソンの言葉使いをまとめたのがNLPのミルトンモデルになります。
日本NLP学院のアドバンスドNLPとは?
NLP VAKモデル
NLPのVAKモデルは、天才セラピスト達がクライエントにアプローチする中で発見されました。
クライエントたちは、一人ひとり五感の使い方が違っており、その特徴や特性を研究したのです。
NLPのVAKモデル(代表システム)の研究では次のようなことがわかっています。
人の五感には偏り(優位)があること、そして五感の働きと目の動きや言語・非言語表現などの間に関係があることなどです。
五感には視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚がありますが、そのうちの、視覚・聴覚・触覚の3つに焦点をあて、人のコミュニケーション時の特徴を分類しました。
この視覚(Visual)・聴覚(Auditory)・触覚(Kinesthetic)の英語表現の頭文字をとって、NLPのVAKモデルと言っています。
ちなみにNLPでは嗅覚と味覚は触覚(運動感覚、身体感覚)に含まれているという捉え方です。
視覚優位な人は、図や映像や絵、デザイン、色彩などにこだわりを示し、それらがあると理解力が上がります。
コミュニケーション時には、「見たい」ので距離を取り全体像を見ようする傾向があります。
質問されたときにイメージを思い出すときは、視線は上に行くことが多いです。
会話時はイメージを思い出して説明し、割と早口の傾向です。
言葉使いは視覚的な表現を多く使う特徴があります。
聴覚優位の人は、音楽や文章・論理・言語にこだわりを示し、文章読解に優れます。
コミュニケーション時には、「聞きたい」ので視覚優位と触覚優位の人の中間距離と言われます。
そのため、聴いている人は、相手のことを見なくてもコミュニケーションを取ろうとします。
聴覚優位の人は、言語表現もしくは音楽的な表現が得意です。
言語表現が得意な人は文章が整っていると威力を発揮し、音楽表現が得意な人はまさに音楽に才能を発揮します。
質問されたときに音を思い出す場合は、視線は横に行くことが多いです。
言葉的には左脳的な論理傾向や音楽的な「音」の表現を多用します。
触覚優位のタイプの人は言い換えると、運動選手やパフォーマーなど体感・身体感覚や運動感覚を得意とする人たちです。
コミュニケーション時には感じたいので近づいたり、体験したいという傾向があります。
相手が離れようとすると、寂しいという感覚や物足りないという感覚が起きます。
その場の空気や相手の雰囲気を敏感に察知する能力があります。
得意な表現的には身体の感覚を使った言語表現です。
会話時は感じながら話すために、割とゆっくり話す傾向です。
質問されたときに触覚を思い出すときは、視線は下にいくことが多いです。
NLPプラクティショナー
NLPプラクティショナーとは、NLPの実践家という意味で、初級資格にあたります。
NLPプラクティショナーの資格要件は次の通りです。
NLP創始者のジョン・グリンダー博士の言葉を正確にお伝えしておりますが、英訳のため多少難しい表現があります。
ここでは、出来る限りわかりやすく説明したいと考えています。
「NLPプラクティショナーとは、NLPで行われているモデリングと他の学問分野で使用されているモデリングとを区別することができ、形態(プロセス)と内容(コンテント)の差異を直感的に認識し、NLPの基本パターンにおいて行動的有能性を達成している人です。
NLPプラクティショナーは、NLPとその適用パターンについて口頭で語れるかもしれませんし語れないかもしれませんが、最重要なこととして、NLPプラクティショナーは実際に基本的パターンを効果的に適用する能力を備えています。
NLPプラクティショナーの習得度は、さらに首尾一貫したNLPパターンの自己適用と意識と無意識のプロセス間の正確で効果的なコミュニケーションを可能にさせる効果的な一式の自発的シグナルによっても適切に判断することができます。」(ジョン・グリンダー)
上記内容について、いくつかにわけて説明いたします。
【NLPプラクティショナー資格要件】
他の分野との違いは、あらかじめ分析するか否かということになります。
左脳的な分析をせず、右脳的に五感や感性を働かせておこなうモデリングがNLPモデリングになります。
NLPを使いこなせれば、クライエントの悩みの種類によって、解決が左右されることがありません。
また、NLPの一番わかりにくい部分の一つですが、現在NLPのワークはコンテントモデルとプロセスモデルの二つが存在しています。
コンテントモデルは、たとえ非常に効果的であっても、厳密にはNLPではないとジョン・グリンダー博士は言っています。
コンテントモデルは、誰かの価値観や考え方が入っており、個人の自由を奪う可能性があるからです。
私たちは、必ずしも同じ価値観を持っているわけではありません。
ワークをすることで、限定的な縛りをあらたに個人に強いることはもっての外であると考えます。
プロセスモデルは、個人の価値観を損なうことなく、悩みを解いたり、目標を達成するものです。
もっと踏み込んで言うと、わからなくてもできることが重要なのです。
もしも、NLPを先に左脳的に学んだ場合、その人の理解が無意識の学習を妨げることがあるからです。
そして、これらのことが出来ているかどうかは、NLPトレーナーから確認することができると述べています。
自分の無意識とつながるということは、自己受容や自己肯定感、自己への信頼感につながります。
NLPプラクティショナーの資格要件は次の通りです。
NLP創始者のジョン・グリンダー博士の言葉を正確にお伝えしておりますが、英訳のため多少難しい表現があります。
ここでは、出来る限りわかりやすく説明したいと考えています。
NLPプラクティショナーは、NLPとその適用パターンについて口頭で語れるかもしれませんし語れないかもしれませんが、最重要なこととして、NLPプラクティショナーは実際に基本的パターンを効果的に適用する能力を備えています。
NLPプラクティショナーの習得度は、さらに首尾一貫したNLPパターンの自己適用と意識と無意識のプロセス間の正確で効果的なコミュニケーションを可能にさせる効果的な一式の自発的シグナルによっても適切に判断することができます。」(ジョン・グリンダー)
上記内容について、いくつかにわけて説明いたします。
【NLPプラクティショナー資格要件】
他の分野との違いは、あらかじめ分析するか否かということになります。
左脳的な分析をせず、右脳的に五感や感性を働かせておこなうモデリングがNLPモデリングになります。
NLPを使いこなせれば、クライエントの悩みの種類によって、解決が左右されることがありません。
また、NLPの一番わかりにくい部分の一つですが、現在NLPのワークはコンテントモデルとプロセスモデルの二つが存在しています。
コンテントモデルは、たとえ非常に効果的であっても、厳密にはNLPではないとジョン・グリンダー博士は言っています。
コンテントモデルは、誰かの価値観や考え方が入っており、個人の自由を奪う可能性があるからです。
私たちは、必ずしも同じ価値観を持っているわけではありません。
ワークをすることで、限定的な縛りをあらたに個人に強いることはもっての外であると考えます。
プロセスモデルは、個人の価値観を損なうことなく、悩みを解いたり、目標を達成するものです。
もっと踏み込んで言うと、わからなくてもできることが重要なのです。
もしも、NLPを先に左脳的に学んだ場合、その人の理解が無意識の学習を妨げることがあるからです。
そして、これらのことが出来ているかどうかは、NLPトレーナーから確認することができると述べています。
自分の無意識とつながるということは、自己受容や自己肯定感、自己への信頼感につながります。
NLPマスタープラクティショナー
NLPマスタープラクティショナーとは、NLPプラクティショナーの上位資格になります。
NLPマスタープラクティショナーの資格要件は次の通りです。
NLP創始者のジョン・グリンダー博士の言葉を正確にお伝えしておりますが、英訳のため多少難しい表現があります。
ここでは、出来る限りわかりやすく説明したいと考えています。
「NLPマスタープラクティショナーとは、NLPプラクティショナーの必要条件をすでに満たし、その上で、NLPの卓越性の基本的パターンについて口頭で説明することができ、NLPの前身となっている分野の知的および歴史的背景についての一定の理解度を持ち、これらの基本的な適用パターンについて複数のバリエーションを使いこなせる人です。
この最後の特徴は特に重要です。NLPの基本的パターンについての複数のバリエーションを使いこなせるということは、NLPプラクティショナーは基本的パターンの書面に書かれてある順序から自分を解放する方向に大きなステップを踏み始めたことを意味しています。
NLPマスタープラクティショナーの行動は、NLPのパターン化原則に関して完全にクライエントの要求に焦点を合わせているので、クライエントの変化する要求をカリブレート(観察)しながら、一つのパターンの局面から他のパターンの局面に優雅に正確に移ることができます。」(ジョン・グリンダー)
【NLPマスタープラクティショナーの資格要件】
体験的な学習が進んだ後に、NLPの基本的なパターンを説明できることが求められます。
基本的なパターンを習得することで、仕組みが理解出来たら、複数ワークのコンビネーションや開発も出来るようになります。
表現や求められていることに難しさを感じるかもしれませんが、実際の学びは楽しいものです。
当学院ではNLPマスタープラクティショナー資格をNLPスタンダードコースで学べます。
NLPマスタープラクティショナーの資格要件は次の通りです。
NLP創始者のジョン・グリンダー博士の言葉を正確にお伝えしておりますが、英訳のため多少難しい表現があります。
ここでは、出来る限りわかりやすく説明したいと考えています。
この最後の特徴は特に重要です。NLPの基本的パターンについての複数のバリエーションを使いこなせるということは、NLPプラクティショナーは基本的パターンの書面に書かれてある順序から自分を解放する方向に大きなステップを踏み始めたことを意味しています。
NLPマスタープラクティショナーの行動は、NLPのパターン化原則に関して完全にクライエントの要求に焦点を合わせているので、クライエントの変化する要求をカリブレート(観察)しながら、一つのパターンの局面から他のパターンの局面に優雅に正確に移ることができます。」(ジョン・グリンダー)
【NLPマスタープラクティショナーの資格要件】
体験的な学習が進んだ後に、NLPの基本的なパターンを説明できることが求められます。
基本的なパターンを習得することで、仕組みが理解出来たら、複数ワークのコンビネーションや開発も出来るようになります。
表現や求められていることに難しさを感じるかもしれませんが、実際の学びは楽しいものです。
当学院ではNLPマスタープラクティショナー資格をNLPスタンダードコースで学べます。
NLPモデリング
NLPモデリングとは、無意識レベルで相手の感覚や五感に合わせて相手の成功パターンを真似する方法です。
NLPモデリングと普通のモデリングの言葉の意味の違いは、モデリング段階で分析しないということです。
なぜなら私たちの脳は、どんなに優れていても「焦点」を当ててしまうために、「盲点」が出来てしまいます。
脳には「削除」「歪曲」「一般化」の仕組みがあり、すべてに気が付き情報を拾うのは意識では難しいのです。
そこにNLP創始者は気が付き無意識レベルで取り入れることを思いつきました。
これがNLPモデリングです。
一番わかりやすい例では、日本では職人が師匠から技を受け継ぐその方法です。
師匠は「よく見て、よく聞いて、よく感じて、観察して真似ろ」と言わんばかりに、言葉で逐一教えません。
簡単に言うと、あのスキルの伝達方法が、NLPモデリングです。
弟子は師匠になりきってやってみて、師匠の技に近づいていく道が早いのです。
部分を真似ても全体は上手くいかず、全部を吸収して初めて師匠の技にたどり着きます。
ちなみにミスター巨人軍の長嶋茂雄さんは、天才であるため右脳的で、言葉での指導が擬音的です。
そのため「わかりにくい」という人もいたそうですが、松井秀喜選手は同じ右脳タイプのため「わかった」そうです。
NLP(神経言語プログラミング)は天才のモデリングから始まっています。
NLPはたまたま身近にいた3人の天才セラピストを研究対象にして始まりましたが、これは偶然だとも言われています。
当初の研究意図は、天才のスキルを手に入れたら普通の人も天才になれるのか?ということでした。
3人の天才セラピストのスキルを手に入れる研究からNLPは始まりました。
一番研究対象として難しいと言われた天才は、現代催眠療法のミルトン・エリクソン博士です。
彼は精神科医であり、自分自身も難病を抱えていて、自分が難病と付き合うのに自己催眠なども取り入れています。
ミルトン・エリクソン博士は「ただ話しながら催眠状態を作る」という天才でした。
実は、NLP創始者の2人がミルトン・エリクソン博士を研究する前に、別のチームが彼を分析しにいっています。
しかし、頭の良い研究者たちが結果的に「ミルトン・エリクソンの会話」は難しすぎて分析できないと、さじを投げてしまったのです。
そこで、NLP創始者の2人のジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーに話が回ってきて、NLPモデリングを開発して研究を始めたのです。
NLPモデリングは研究対象を「観察しなりきる」というものでした。
声や姿勢、表情などすべてになりきって真似をして、その後持ち帰って分析し、ミルトン・エリクソン博士とやり取りをおこないながら、彼の催眠言語パターンを解析していったのです。
【NLPモデリングの重要ポイント】
NLPモデリングをするには分析をしないことが重要です。
分析のメリットは、焦点化することで一部の観察には優れますが、デメリットとして盲点が発生することがあげられます。
人の脳はこの仕組みから逃れられません。
すべてを吸収したい欲張りなNLPモデリングでは、考えないことをおススメしています。
【いらないものは取り入れない心のフィルター】
ただ、NLPモデリングには注意点があります。
なんでもかんでも吸収していますということです。
親の影響の話をしますが、生まれた時から私たちは無意識に親のモデリングをしています。
そのため、好きじゃない癖も真似ていることがあります。
NLPモデリングは無意識学習なので、この仕組みが働きます。
そのため、無意識にフィルターをかけて、自分を守るという「フィルタリング」のワークをしてから行うことが必要です。
(フィルタリングはNLPのコースで学びます。※)
【NLPモデリングの手順】
それではNLPモデリングの手順をお伝えします。
身近な人は影響が強いので、フィルタリングのワークが必要ですので、今はやめてくださいね。
テレビや想像の人であれば、そもそも情報の密度が薄く、良いところしか感じていないと思うので、やってみても大丈夫です。
NLPモデリングの手順は次の通りです。(簡易版です)
STEP1 なりたいモデリング対象を決めます
なりたい自分を設定して、逆算して「どのようなモデルの能力なら目標達成を実現できるのか?」と自分自身に質問してみましょう。
例えばプレゼンが上手になりたい!と思ったら、モデルとしてスティーブ・ジョブズを設定してみる等です。
STEP2 モデリング対象が近くにいるとイメージします
椅子に座っている姿でも、立ち姿でも構いません。近くにいることを鮮明に想像します。
鮮明にありありと姿を想像できる方が成果は感じやすいです。
五感を使って、何が見える(ステージやその対象の人とか)、何が聞こえる(話し声や音楽とか)を感じてみましょう。
STEP3 何も考えずにモデリング対象に自分を重ねます
無心になってモデリング対象の人に入りましょう。
着ぐるみに入ってみるようなイメージです。
そして、その人の動きや、見え方、聞こえ方、感じ方に合わせながら行動をしてみましょう。
その人の体験しているであろう状況に合わせ、表情や動きや姿勢、身振り手振り、思考や考え方、感情や感覚、価値観、信念、視点をあたかもモデリング相手のように経験していきます。
STEP4 他のどんな場面でこのモデリングが有効か想像しましょう
プレゼンなら実際にビジネスや仕事での現場を思い出して、リハーサルをしてみてください。
実際のリアルな場所で実践しても構いません。
上司や部下を目の前にして緊張するなら、その場面を想定して着ぐるみに入ってプレゼンをおこなってみましょう。
プレゼンに参加している状況の自分自身の感覚や価値観の違い、状況に対する感情の違い、今までとの相手の反応や影響のパターンの違いなどを想像して心理の変化を確認します。
自分に馴染んでしっくりくるようになったら終了です。
リハーサルで出来た振る舞いは、リアルな場面で出来る可能性が高くなっています。
NLPモデリングは簡易版をお伝えしていることをご了承ください。
エリクソン催眠
ミルトン・エリクソンの催眠療法とは、催眠療法家として知られる精神科医、心理学者であるミルトン・エリクソンが用いた催眠療法です。(ミルトン・エリクソン→ウィキペディア)
彼はアメリカ臨床催眠学会の創始者で、初代会長も勤めました。
アメリカ精神療法協会、アメリカ心理学会、アメリカ精神病理学会などのメンバーで、彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization;利用できる物はなんでも利用する)」を旨とした、臨機応変・変化自在なもので、その名人芸は「アンコモン・セラピー」、「魔術師」と呼ばれます。
彼の催眠技法は非常に広汎かつ独特なもので、その根本にある考え方は催眠はコミュニケーションの1つだというものでした。
彼は自分が気づいた言葉の命令的側面、呼吸や抑揚に関する理解などを催眠誘導に持ち込む事で、催眠誘導を非常に巧みに行いました。又、普通の会話と催眠誘導の境界を曖昧にし、普通の会話の中で自由に催眠誘導と行き来しました。
従来の催眠(古典催眠)とは大きく異なるため、エリクソンの催眠技法は現代催眠、エリクソン催眠と呼んで区別するのが一般的です。
彼はアメリカ臨床催眠学会の創始者で、初代会長も勤めました。
アメリカ精神療法協会、アメリカ心理学会、アメリカ精神病理学会などのメンバーで、彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization;利用できる物はなんでも利用する)」を旨とした、臨機応変・変化自在なもので、その名人芸は「アンコモン・セラピー」、「魔術師」と呼ばれます。
彼の催眠技法は非常に広汎かつ独特なもので、その根本にある考え方は催眠はコミュニケーションの1つだというものでした。
彼は自分が気づいた言葉の命令的側面、呼吸や抑揚に関する理解などを催眠誘導に持ち込む事で、催眠誘導を非常に巧みに行いました。又、普通の会話と催眠誘導の境界を曖昧にし、普通の会話の中で自由に催眠誘導と行き来しました。
従来の催眠(古典催眠)とは大きく異なるため、エリクソンの催眠技法は現代催眠、エリクソン催眠と呼んで区別するのが一般的です。
オリエンテーション
※インテーク面接を参照
家族療法
家族療法とは、治療を必要とするクライアント本人だけでなく、クライアントの家族をひとつのまとまりを持ったシステムとして、その家族システムをアプローチ対象としてカウンセリングを行います。
通常,家族療法は,父親,母親,患者を対象としますが,状況によってはその日常生活に深くかかわり合う近親者や兄弟姉妹などを含めることもあります。
家族療法は、様々な治療効果研究の複合体ですが、次第に、一般システム理論の視点が取り入れられるようになり、現在では一般システム理論に基づいた(システムズ・アプローチという)家族療法が主流となっています。
システムズ・アプローチによる家族療法では、家族を、個々の成員が互いに影響を与えあうひとつのシステムとして考え、家族成員に生じた問題は、単一の原因に起因するものではなく、互いに影響を与え合う中で、問題を維持する原因と結果の悪循環を描いていると考えていきます。
「家族」を一つの集合体(システム)と考えることで、クライアントが抱える心の問題を家族全体から捉えて解決していきます。
これを行うことで今までこだわっていたものや価値観とは異なる価値観を生み出すことができます。その結果、家族間でコミュニケーションの活性化に繋がり、家族関係に変化を生み出すことができるようになります。
親に反抗ばかりする子供に、あえて反抗を命令することで、反抗すれば親の言うとおりになったということになり、また親の命令に反抗しようとすれば今度は反抗をやめなければいけなくなります。このように逆説的な指示をあえて行うことによって問題を解決に導いていきます。
クライアント1人だけをカウンセリングしても、周囲が変わらなければ結局また同様の問題が起こる恐れがあります。クライアントを取り巻く環境そのものにアプローチすることで、互いが理解しあい、問題への理解や解決に向けて一緒に模索していくことができます。
通常,家族療法は,父親,母親,患者を対象としますが,状況によってはその日常生活に深くかかわり合う近親者や兄弟姉妹などを含めることもあります。
家族療法は、様々な治療効果研究の複合体ですが、次第に、一般システム理論の視点が取り入れられるようになり、現在では一般システム理論に基づいた(システムズ・アプローチという)家族療法が主流となっています。
システムズ・アプローチによる家族療法では、家族を、個々の成員が互いに影響を与えあうひとつのシステムとして考え、家族成員に生じた問題は、単一の原因に起因するものではなく、互いに影響を与え合う中で、問題を維持する原因と結果の悪循環を描いていると考えていきます。
「家族」を一つの集合体(システム)と考えることで、クライアントが抱える心の問題を家族全体から捉えて解決していきます。
家族療法の技法・リフレーミング
リフレーミングは、問題に対する枠組みにとらわれた考え方を取り払い、まったく違う枠組みに当てはめる技法です。家族の中で起こる問題や病気の症状について、「これが問題だ」という後ろ向きな考えを緩和させ、どんなものでも前向きに捉えるよう促していきます。これを行うことで今までこだわっていたものや価値観とは異なる価値観を生み出すことができます。その結果、家族間でコミュニケーションの活性化に繋がり、家族関係に変化を生み出すことができるようになります。
家族療法の技法・パラドックス
パラドックスは、問題や病気の症状を表面上はあえて悪化するほうに向けて指示を与える技法です。たとえば親に反抗ばかりする子供に悩む家族の問題について、親に子供へ向かって「もっと反抗しろ」と指示させるのです。親に反抗ばかりする子供に、あえて反抗を命令することで、反抗すれば親の言うとおりになったということになり、また親の命令に反抗しようとすれば今度は反抗をやめなければいけなくなります。このように逆説的な指示をあえて行うことによって問題を解決に導いていきます。
家族療法の効果
家族療法の効果は、家族全体のコミュニケーション活性化や問題認識のすり合わせなどに効果があります。クライアント1人だけをカウンセリングしても、周囲が変わらなければ結局また同様の問題が起こる恐れがあります。クライアントを取り巻く環境そのものにアプローチすることで、互いが理解しあい、問題への理解や解決に向けて一緒に模索していくことができます。
カルメン・ボスティック・サンクレア
ニューコードNLP共同創始者
法律学学士、米国クォンタムリープ社社長 国内の中規模企業の CEO (最高経営責任者) を歴任。
1988 年に、ボスティック女史とジョン グリンダー博士が共同ワークをし始めたとき、彼女は、27の子会社をもつ会社の CEO だった。また、『Whispering in the Wind』(2001 年)は、グリンダーとの共著である。
ボスティック女史は、数ヶ国語を喋り、有能なロッククライマーで、熱心な乗馬愛好家である。 国内企業育成のための好条件環境の整備政策に関して、政府の政治研究を歴任しており、ビジネス諮問委員会のカリフォルニア代表顧問を務めている。
彼女はかつては学校教師として活躍しており、教師時代にはNational Teacher of the Year Award in the USAを受賞している。 その後MBAを取得し、さらに法学博士号を取得し、すぐにその分野でも優れた交渉スキルを発揮し、企業の合併買収などで数十億ドルもの利益を獲得するに至った。
ジョン・グリンダーと出会った頃は、プラスチックの製造から放送局、商業用不動産開発に及ぶ、27の子会社を持つ企業の最高経営責任者だった。
彼女は文化変容について、またチーム構成、リーダーシップモデルについて、などの専門家でもある。また素晴らしい魅力を持った天才的な女性で、人の深いレベルでの変容を扇動するために、非常に効果的にアメと鞭を使い分けることが出来る。無意識レベルでの大きな変化を起こせるスキルを持った、世界でもごく僅かな才能をもった人の一人である。
法律学学士、米国クォンタムリープ社社長 国内の中規模企業の CEO (最高経営責任者) を歴任。
1988 年に、ボスティック女史とジョン グリンダー博士が共同ワークをし始めたとき、彼女は、27の子会社をもつ会社の CEO だった。また、『Whispering in the Wind』(2001 年)は、グリンダーとの共著である。
ボスティック女史は、数ヶ国語を喋り、有能なロッククライマーで、熱心な乗馬愛好家である。 国内企業育成のための好条件環境の整備政策に関して、政府の政治研究を歴任しており、ビジネス諮問委員会のカリフォルニア代表顧問を務めている。
彼女はかつては学校教師として活躍しており、教師時代にはNational Teacher of the Year Award in the USAを受賞している。 その後MBAを取得し、さらに法学博士号を取得し、すぐにその分野でも優れた交渉スキルを発揮し、企業の合併買収などで数十億ドルもの利益を獲得するに至った。
ジョン・グリンダーと出会った頃は、プラスチックの製造から放送局、商業用不動産開発に及ぶ、27の子会社を持つ企業の最高経営責任者だった。
彼女は文化変容について、またチーム構成、リーダーシップモデルについて、などの専門家でもある。また素晴らしい魅力を持った天才的な女性で、人の深いレベルでの変容を扇動するために、非常に効果的にアメと鞭を使い分けることが出来る。無意識レベルでの大きな変化を起こせるスキルを持った、世界でもごく僅かな才能をもった人の一人である。